■オー美会20周年記念 作品集 : 感想文集■

  

 

 

 

 

     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

  

 

 

■オー美会20周年記念 作品集 : 編集後記■

~ 編集後記 ~

 

昨年令和元年7月に開かれたオー美会幹事会で、来年度令和二年にオー美会20周年記念の年を控え、これまでに丹精込めて制作してきたものを集大成した図録(記念作品集)を発刊することが決定されました。

 

内池代表幹事を囲んで、第一回オー美会展出展の顧問高瀬さん他、絵画部門の曽根幹事、植村さん、写真部門の木田幹事、栗原さん、陶芸部門幹事山室幹事、そして本母さん、小島が編集委員となり、翌春4月の第20回オー美会記念展に向けて10月より制作作業が開始されました。

 

 初めに見積と業者選定を実施し、次にページ数・印刷部数の決定後、掲載作品数を現役会員は各2点、旧会員には1点とし、各部門幹事を通じて掲載希望作品を募って頂きました。旧会員、物故された会員には内池さんから連絡をお願いしました。

図録制作協力費として、会員の方は30,000 円、旧会員で掲載希望の方は5,000円の参加費をいただいた上で、図録を各々10冊、2冊差上げることとしました。

 

 次々に作品がメールの添付ファイルで送られて来ます。その整理・段取りはオー美会ホームページ作成時に経験済です。ただ、この3~4年の作品はともかく、それ以前作成の送付写真で特にサイズが足りないもの(印刷所から指定のサイズ基準に合わない)があり、改めて取引先印刷所にその良否を問い合わせたり、会員には他の写真ではどうか等、その調整に苦心しました。中には、作品を再度作者に撮影していただいたり、私自身が撮りに出向いたり等で時間がたっぷりと時間のある年金族の有難味を感じました。

 

 編集中で一番強烈に感じた印象は「色」と云うものは変幻自在なものであると云うことでした。 例えば、元の作品の色、PCへ送られた画像の色、印刷所からの見本の色等、各所で見る各々の色は、極端な話、全て同じ色合いで見えるのではないと云うこと。

それは3月の色校正の土壇場の段階で印刷所さんの説明を受けて遅まきながら気付かされたことでした。会員から送られて来る画像(添付ファイル)はいつも私のPCで確かめます。

この色合いでお願いしたのに印刷所から届けられる印刷物の色合いが、その濃淡、赤の発色具合等、微妙に合点がいかないことを常々感じていましたが、これで納得!!

それ以降、印刷所さんとの色の遣り取りは、これまでのPC添付ファイルから当方で印刷した写真で相互に共通の媒体で確認をするようにし、とことん拘りを持って対処するようにしました。(多分、普通には当たり前のことなのでしょうが。。)

 

 11月、12月、翌年1月、計三度の編集会合を経て、形が出来上がってきました。

そんな中で、現日本IBM社長の山口さんから巻頭のお言葉を貰えることになったと内池さんからの報告があり、俄然熱が入りました。

オー美会「沿革」の執筆と貴重な当時の写真提供には当会最古参の高瀬さんにご協力を得ました。また、本母さんには所属の創造美術会発刊の創造展記念図録を紹介いただき大いに参考になりましたこと、深く感謝申し上げます。私のカメラ好きによる過去のオー美会展で撮影したスナップも図録に反映されることになりました。

 

コロナ禍によりオー美会20回記念展が来年に延期されましたが、奇しくもこの作品集が記念展を期待されていた方々、会員の皆様への何よりの替りになったのであれば幸いです。

 

最後に、制作にあたって掲載写真、文面チェック等でご協力いただいたお取引様各位、資料提供や編集会合・情報交換でお世話になった編集委員の皆様に心よりお礼を申し上げます。

 

小島和夫